武田邦彦とまはんたい
Enviro-News from Junko Edahiro
No. 2761 (2020.07.13)
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先週、国土交通省の審議会や検討委員会から、
7月8日 農林水産省と共同で設置した「
「気候変動を踏まえた海岸保全のあり方」提言
https://www.mlit.go.jp/river/
7月9日 社会資本整備審議会答申
気候変動を踏まえた水災害対策のあり方について
~あらゆる関係者が流域全体で行う持続可能な「流域治水」
https://www.mlit.go.jp/river/
今回は、「気候変動を踏まえた海岸保全のあり方」提言から、
この提言は、全部で19ページとまとまっており、
目次
1. はじめに
2. 海岸保全に影響する気候変動の現状と予測
(1)平均海面水位の上昇
(2)高潮時の潮位偏差の長期変化
(3)波浪の長期変化
(4)海浜地形と漂砂
3. 海岸保全に影響する外力の将来変化予測に関する本委員会の検討
4. 気候変動を踏まえた海岸保全の基本的な方針
5. 今後の海岸保全対策
6. 今後5~10 年の間に着手・実施すべき事項
7. おわりに
自分のアンダーライン部分を抜粋します。
https://www.mlit.go.jp/river/
~~~~~~~~~~~~ここから抜粋~~~~~~~~~~~~
「気候変動を踏まえた海岸保全のあり方」提言
https://www.mlit.go.jp/river/
1. はじめに
・「気候変動に関する政府間パネル(以下「IPCC」という。)
・海岸行政では、(中略) 不確実性を有する将来の気候変動の影響をいかに海岸保全施設の計
・平成30 年には、「気候変動適応法」が施行され、「気候変動に起因して、
・平均海面水位は100 年以上の長期にわたって上昇を続けて元に戻ることがなく、
2. 海岸保全に影響する気候変動の現状と予測
・海岸域の保全は、防護・環境・
・IPCC の第5次評価報告書:世界平均地上気温は1850~1900 年の期間平均と比べて2003~2012 年の期間平均は0.78℃上昇し、
・世界平均海面水位は、1901 年から2010 年の期間に0.19m 上昇していることなどが示されている
・令和元年9月「変化する気候下での海洋・
・これまで海岸保全の取組は、各湾における既往最高潮位、
組においても、過去のデータに基づくものに加え、
・IPCC 第5次評価報告書:、4つのRCP シナリオ、2081~2100 年の世界平均地上気温は1986~2005 年に比べて最も温暖化が進むRCP8.5(
・平均海面水位は徐々に上昇し、砂浜の減少、沿岸部の排水不全、
・予測の上位の海面上昇が生起した場合、長期的には、
(1)平均海面水位の上昇
・近年だけで見ると、日本沿岸の海面水位の上昇率は1970~
・SROCC では、2100 年までの平均海面水位の予測上昇範囲は、RCP8.5 では0.61-1.10m、RCP2.6 では0.29-0.59m と第5次評価報告書3から上方修正された
・気象研究所による最新の研究成果によれば、「
・近未来(2031-2050 年)に着目すると、SROCC における世界の平均海面水位の予測上昇範囲は、RCP2.6 シナリオでは0.17[0.12-0.22]m 、RCP8.5 シナリオでは0.20[0.15-0.26]m
(4)海浜地形と漂砂
・海と陸との接点である海岸において、砂浜(礫浜を含む)は、
・今後、さらに、日本の砂浜は、
・また、極端現象だけでなく、平常時から海面水位や波浪(波高・
4. 気候変動を踏まえた海岸保全の基本的な方針
・海岸保全基本計画や施設設計等の検討にあたっては、
・海岸保全の目標は、2℃上昇相当(RCP2.6)
(1)海岸保全の基本的な方針
・過去の高潮・
・高潮対策や津波対策については、
・
・気候変動を踏まえた海岸の保全に関する調査・
5. 今後の海岸保全対策
・海岸保全施設等の整備は、これまで、
・気候変動の影響を踏まえれば、
・産業革命以前と比べて世界の平均地上気温が4℃
・また、産業革命以前と比べて世界の平均地上気温を2℃
・土砂災害については、気候変動による降雨特性の変化により、
・さらに、河口域における河川水位の上昇、高潮・
・高位の海面上昇が発生するシナリオは、沿岸地域のみならず、
6. 今後5~10 年の間に着手・実施すべき事項
・海象や海岸地形等のモニタリングやその長期変化の解析、
・気候変動に関する将来予測に関する知見は、
・
・気候変動の影響は、海岸管理者の問題ではなく、
7. おわりに
・本委員会における議論を進めている中、
・最後に、こうした取組を進めるためには、将来、
~~~~~~~~~~~~抜粋ここまで~~~~~~~~~~~~
本文はこちらにあります。
「気候変動を踏まえた海岸保全のあり方」提言
https://www.mlit.go.jp/river/
こういった提言や答申からも、いよいよ、
とくにインフラ関係は、考え、予算をつけ、設計し、
私たちの社会にはこういった大きな時間的遅れが各所にありますが
私たち一人ひとりが、「