KEN YAMAMOTO かたる

【都内某所腰痛研究所より】 ある朝の未明、ゴンザレスさんは名古屋のホテルで休んでいた。 ベッドがえらく柔らかく腰が沈んでいくのを感じていたのだが、寝返りをうった瞬間、ベキっと音がしてそしてそのまま動けなくなってしまったそうだ。 それはいわゆるギックリ腰で動けないまま脂汗が出てきた。 今日は朝から東京に戻らなければならないコトになっておりパニックになったと俺に連絡が朝入った。 とにかく這う様にしてどうにか薬局まで辿り着き、痛み止めと腰痛バンドを買いどうにか東京に向かった。 時間が経つにつれて痛みは酷くなり、そして彼は 「Ken先生今から行ってもいいですか?」 と連絡をくれた。 俺は直ぐに出先のミーティングから治療院に戻りゴンザレスさんの腰痛を迎えることができた。 とにかく酷い腰痛だった。 お辞儀も少ししか曲がらなかったし、後ろに反らす動きの制限も見られた。 ギックリ腰だから当然に痛い。 俺は優しく大きなお腹に指を置いた。 15秒ほどすると身体の緊張が抜けたのが分かった。 寝かせたままブリッジさせたが、まだ痛がったけどお尻は少しベッドから浮いた。 また丸々動きはかなり良かった。 立たせるとあれ?あれ??を連発するほど痛みが引いていた。 また寝かせもう一度指を置く。 そしてブリッジさせるとお尻が完全にベッドから離れた。 丸々動きはもう直ぐ後転する動きに近かった。 立たせるとほぼ痛みがなくしゃがむこともできた。 ただ、しゃがんで立つ際の最後に少し引っかかるような痛みがあると言った。 コレはギックリ腰の炎症かもしれないと思ったけど 3回目仙骨に指を置くとぎっくり腰の最後の引っ掛かりまで取れた。 ゴンザレスさんは相当驚いてくれていたけど コレが俺のNewノーマル。 今後とも整体道を極めていきたいと思っている。 押忍