船瀬俊介さんから
━□ 9月 四考察 □━
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EUなぜ米国産牛肉の輸入禁止
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日米貿易交渉が決着し、米国産牛肉の関税引き下げが決まった。
日本では「おいしい米国産牛肉がより安く食べられる」
実は、米国産牛肉は、欧州連合(EU)
米国内でも普通の安価な牛肉を避け、
の牛肉を選ぶ消費者が増えている。
日本は先のトウモロコシに続き、またしても、
けることになりそうだ。
現在38.5%の米国産牛肉の関税率は、
離脱した環太平洋経済連携協定(TPP)
関税率はその後も段階的に切り下がり、2033年度には9%
する目的で緊急輸入制限措置(セーフガード)を設けたため、
あふれかえることはないが、小売価格は確実に下がるとみられ、
とっては朗報だ。
■EUは30年前から輸入禁止
しかし、安くても、あえて米国産牛肉を避ける消費者もいる。
安全面で懸念があるからだ。米国産牛肉の安全性の問題は、
実は、
食の安全を重視するEUが問題視しているのは、
人工ホルモン剤を投与している点だ。
早く成長すれば、
が大きい。
だが、このホルモン剤は、女性の乳がんや子宮がん、
を誘発する発がん性物質の疑いが持たれている。
EUが輸入禁止に踏み切ったのは、こうした理由からだ。
日本でも、
何らかの関係があるのではないかと疑問を持ったがんの専門医らが
その結果、
いることを確認し、日本癌治療学会で発表している。
しかし、日本は、
は禁止していない。
ているとみられる。
EUによる米国産牛肉の輸入禁止は、
紛争に終止符を打つため、
を決めた。ただし、
産牛肉の輸入は依然、禁止のままだ。
■米国の消費者も避ける
実は、米国の消費者も、
証拠の一つが、有機牛肉人気の高まりだ。有機牛肉は、
てるだけでなく、ホルモン剤の投与も禁止している。
業界団体のオーガニック・トレード・アソシエーションによると、
には前年比17.2%増の12億ドル(
この中には有機牛肉も含まれている。
は比較的手軽に買える。
レストラン業界も、
日本にも進出している人気の新興高級ハンバーガー・チェーン「
「私たちは、成長剤やホルモン剤、
とホームページ上で宣言している。
同社は、株価が今年に入り2倍に高騰するなど業績好調だが、
を的確にとらえたマーケティング戦略にあるようだ。
有機牛肉と並んで人気なのが、グラス・フェッド牛肉だ。
普通の牛は高カロリーの穀物飼料を食べて育つが、グラス・
食べて育つ。
を生産しなくて済むことから自然環境への負荷が小さいとして、
ブルームバーグの報道によると、米国内のスーパーでのグラス・
1年間で15%も伸び、4.8億ドルに達した。だが、
売り上げの約8割は外国産という。
グラス・フェッド牛肉の中には有機認証を得ている牛肉も多く、
食肉大手のパーデュー・ファームは今年5月、
したが、パノラマ社は米最大の有機グラス・
■日本は余剰農産物のはけ口?
米国の消費者は、自国産の安価な牛肉にそっぽを向き、
・フェッド牛肉を好んで食べる傾向を強めている。その結果、
向かう。今回の日米合意は、ややひねくれた見方をすれば、
日米両政府は8月末にも、
輸入することを決めている。この余剰トウモロコシは、
組み換えトウモロコシだ。
「日本は米国の余剰農産物のはけ口にされている」
という指摘は、終戦直後からたびたび耳にしてきたことだが、
っていないようだ。
出展:YAHOO!JAPAN ニュース
EUなぜ米国産牛肉の輸入禁止
http://command-ex.com/L3629/