船瀬の見方、フォーレバー

メルマガより。以下引用。

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━━━━━━━━━━━━□ 3月 二考察 □━━━━━━━━━━━━

―― 人間にとって最上の「癒し系」素材

    木材

                 船 瀬 俊 介


◆コンクリート建築の人体疲弊効果(冷輻射作用)

  1. イライラ、腹痛、腹痛、体が疲れる、火照り
  2. ガン増殖


◆木材建築の癒し効果

  1. 緊張緩和
  2. 作業能率(集中力アップ)
  3. ストレス抑制
  4. 疲労回復
  5. リラックス効果
  6. 木の触感
  7. ゆらぎ感覚
  8. 木視効果
  9. 視覚癒し
 10. 調湿効果
 11. 音響効果
 12. 防虫効果

・・・などが考えられます。


<木材は、人間にとって最上の「癒し系」素材>

●コンクリートは冷輻射作用で体熱を奪う

インフルエンザ大流行のとき、「学級閉鎖率」は木造校舎10.8%に対し、
コンクリ校舎は22.8%だった。
コンクリ校舎は心身が虚弱化しやすいといえる。
さらに養護教員アンケート結果を見ると、コンクリ校舎は木造に比べて、
生徒たちは、

「イライラ」が7倍、
「頭痛」が16倍、
「腹痛」が5倍、
「体が疲れる」が3倍、
「火照り」が3倍

…… と、惨たんたる結果が出た。

(調査件数:木造66校・コンクリート80校)

コンクリ校舎の子どもたちは、病み、疲れきっている。
これまで30年間で不登校が8倍に激増しているのも、コンクリ校舎が増えた
せいかとも思えてしまう。
そして、木造校舎にすると生徒の「集中力」は3倍アップと報告されている。
学力向上を目指すなら、木造校舎に限る。

日本では、ようやく2015年に建築基準法が改正され、学校や図書館に限り、
学校は、木造3階建て、図書館に於いては、木造(一部鉄筋コンクリート造)
2階建てが造れるようになりました。

 ◆資料を見る(PDFファイル)
 http://command-ex.com/L3629/g4531/42401


2階の吹き抜けから見下ろした船瀬邸のリビングにはたっぷりと日が差し込み、
木材の質感を映えさせる。

 ◆船瀬邸のリビングを見る
 http://command-ex.com/L3629/g4531/52401

 では、なぜコンクリート建材が心身に悪影響を与えるのか?

一言でいえば“冷ストレス”による。つまり体熱を奪うのだ。
コンクリート建築に入るとゾクッとするのは「冷輻射」(※a1)作用によるもの。
これは遠赤外線とは逆作用だ。

(※a1)冷輻射とは・・
気温が下がって壁や窓などの表面温度が低くなり、人体の熱がそれらに奪われる現象。
壁や窓から離れていても起こる。

「体の芯から冷える」のはよくないし、「冷えは万病の元」といわれる。
特にガン患者にとって冷えは大敵。体温低下はガン増殖と悪化を招く。

ならば、団地・マンション族はどうしたらいいのか。
解決は簡単!
床、壁、天井など内装を天然木で覆えばいい。
これで「冷輻射」は遮断され、木造と同じ快適空間になる。


〓お知らせ〓

新医学研究会では、マンションの子ども部屋の「木装リフォーム」として、
【木装Room】を準備中です。
ご自分で、木を装着できるキット(退去時には取り外し、再組立てができる)や、
施工を業者に頼む(業者選定中)を進めています。
木材により、木装金額が高くなることを鑑み、良い材木の仕入れ先を選定中です。
決まりしだい、モデル木装Room が必要になるので募集致します。

先般より『木造都市の夜明けが始まる!』と称しまして協力者募集をしています。
改めて協力を呼びかけますので、ご登録ください。
「モデル木装Room」の募集も、始まりましたらご連絡致します。

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 ◆日本の木造建築技術を世界へ押し出そう!(登録フォーム)
 http://command-ex.com/L3629/g4531/62401
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…… 本編の続き

そう、学校、病院、老人ホーム、オフィスなどに「木装リフォーム」市場は無尽蔵。
目の眩むGT(緑の技術)マーケットといえる。

さらに詳しいことをお知りになりたい方は私が書いた
『コンクリート住宅は9年早死にする』(リヨン社)をご覧いただきたい。


●科学的に立証された木材の「癒し効果」

林野庁森林総合研究所の宮崎良文博士らは、木材のさまざまな「癒し効果」を
科学的に立証している。以下にそれを挙げていこう。

1. 緊張緩和 ……
ヒノキ等の香りで「緊張度」(血圧、脈拍数)が改善する。

2. 作業能率 ……
木の香りで作業能率は5%強も向上。木装オフィス、木装工場は生産性も高い。

3. ストレス抑制 ……
木の香り成分で「官能評価」でも「気分が休まり」、
「瞳孔変化」でも「緊張抑制」が証明されている。

4. 疲労回復 ……
木の香りをかぐと疲労度(フリッカー値:まばたき回数)が低減する。

5. リラックス効果 ……
木の香りをかいで脳波測定すると「鎮静」「リラックス」効果が観察される。
とくにヒノキでは60%もの「鎮静」効果が確認された。

6. 木の触感 ……
木肌に手で触れると脳波にα波が現れる。
「安らぎ効果」の証拠。

7. ゆらぎ感覚 ……
年輪、節目は流水の波紋に似て、自然な1/f(ゆらぎ)リズム感を見る人に与える。

8. 木視効果 ……
室内に50%ほど木肌があると、
「温かい」「和んだ」木視(室内で見える木肌)効果が現れる。

9. 視覚癒し ……
木肌は暖色系なので「安らぎ」感を与える。
「ヒノキ壁」「白壁」を見たときの感情尺度を比較すると、
抑うつ」感情は「白壁」では、4ポイント増。
「ヒノキ壁」は3ポイント減(落ち着くということ。)
さらに「ヒノキ壁」を見ても「怒り」感情はゼロ。
「白壁」は、3ポイントも「怒り」感情を増やす。(日本木材学会、第48回発表)

10, 調湿効果 ……
木の柱はビール瓶約6本分の水分を吸放湿するという。
自然木をふんだんに使ったわが家は、長い梅雨時でも室内湿度は60%を超えず、
押し入れの布団はいつもサラサラふんわり。

11. 音響効果 ……
木材の音は心地良い低周波形で安らぐ。アルミなど金属はとがった高周波形で疲れる。

12. 防虫効果 ……
天然木フローリングにすると、木の芳香で、ダニは激減する。
シロアリなどにも防虫効果は大(2%精油率でダニはゼロに!)。

こうしてみると、木材は、人間にとって最上の「癒し系」素材であるといえる。


                      (了)