グリーンピース・ジャパンから

今回の台風で、たくさんの方からメッセージが届きました。多くが、気候変動の影響が私たちの暮らしにも確実に忍び寄っていることを感じた、というメッセージです。

アマゾンの森林火災と台風19号のような超大型台風は、無関係ではありません。

アマゾンは木と土の中にたくさんの炭素を蓄えています。森が切り開かれ、燃やされることで、CO2が大量に放出されます。そして地球の温度が上がり、大気の水分量が増えたり、海面の温度が上がったりすると、台風がさらに勢力を増すことになります。

気候変動の影響が拡大するのを止めることは、私たちの暮らしを守るために必要な防災です。

世界で25万人がアマゾンの森を守るために署名し、165人の方がグリーンピースジャパンに寄付をしてくださいました。当にありがとうございます。
8月26日から10月17日にかけて、47名の方が新しく継続的な寄付をスタートしてくださっています。さらには81名の方より合計648,000円のご寄付をお預かりしております。みなさまの多大なご支援に心から感謝申し上げます。誠にありがとうございます。お預かりしたご寄付は、気候変動問題の根本的な解決のために大切に使わせていただきます

そんなひとたちの力で、この数ヶ月、アマゾンを守るために、こんな活動をすることができました。

  • アマゾン火災を記録するため2回の上空からの撮影を行いました。そのうち1回は国際メディアも同乗し、世界中の報道機関に火災の画像と映像を広めました。撮影を行うことで、メディアと人々の関心を維持し、現地の状況について共有を続けることができました。
  • ブラジル政府に火災への緊急対応を要求するために、17か国のブラジル領事館や大使館でアピール行動を実施
  • ブラジルから牛肉などの調達を続けているマクドナルド、バーガーキングケンタッキーフライドチキンに、「ブラジルの森林破壊に関わる製品は使わないと表明を」と呼びかけるグローバルキャンペーンを開始
  • トロントバーガーキング本社とロンドンの同社英国支部のCEOに集まった署名を届け、香港、ソウル、台北などでも働きかけを実施
  • ブラジルのボルソナロ大統領が国連総会でスピーチを行う機会を捉え、大統領が続ける反環境政策を見直すようアピール

アマゾンの森を守り、気候変動の影響を食い止めるためのこのような活動を一緒に実現してくださり、本当にありがとうございます。

グリーンピースブラジルを中心とした国際チームと協力して活動を続けます。

グリーンピース・ジャパン 高田久代 

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