白鳥一彦さんのメールから
━■健康談話■━
■“真の健康”を蘇(よみがえ)らせるもの
最近、新聞、週刊誌、婦人雑誌、テレビ?ラジオなどで、
不況下の公害列島で、
に目覚めはじめた現象とするなら、それは、
現象であるといわねばなるまい。
だが、喜んでばかり入られないのである。
というのは、マスコミが「健康、健康」と騒ぐ割合には、
たとえば本屋には「健康?長寿のために、もっと動物性蛋白食品(
の前世紀的発想の単行本が氾濫しているし、
借りた陳腐なドロナワ式特集が後を絶たない。
また健康もの専門誌では、膨大なページを割いて「意見と異見」
「はたして、どちらが本物なのか?」
と読者を混乱に陥らしめている。
このような次第で、一般の願いとはウラハラに、健康状態は、
である。ただ、極めて幸運なことに、この公害列島は、
めた。異常な経済成長速度が減速し、
超高度経済成長時代は、カネが万能であった。
「使い捨て時代」とか「消費は美徳なり」という、
は有限であることに気づき始めた。カネよりも、
生命であり、健康であり、愛の心である??????
不況になって、モノが乏しくなる。
贅沢を追放して、ものを大切にする心構えができる。
現代栄養学で「毎日、肉を食え」といっても、現実には、
八百屋で野菜を買うよりも、
マイカー族も、自らの足で歩き汗水を流すことの快適さを覚える。
やっとの思いで山頂にたどりつき、
食べる血のしたたるステーキよりも、
ことだろう。こんなことから、
可能性はある。とするなら、不況も、貧乏も、万々歳ではないか?
重ねて付言するが、
全く無力といわねばなるまい。むしろ今、
と肉体の健全化をもたらす条件となり得ることを指摘しておきたい
■人間の食物生理学
ここで、我々の体と食物との相関性について述べておこう。
我々の体の細胞は、直接的には血液によって生かされている。
これは「血液によって栄養分と酸素が供給されている」
血液中の赤血球がいくつか寄り集まって溶け合い、
わって行っているという話なのだ。
では、その赤血球はどのようにして作られているのかというと、
生産されているのである。一般には、
して吸収されるといわれている。
そういう一面も否定できないが食物はかなり大きな塊のままで直接
を受けることによって体蛋白がこしらえられ、
カラクリは、拙著『血液の起源』(1960年刊)
まさに、食は血なり、血は肉(体細胞)になっていく。
血液に浸されて生きている訳だから、
血液をきれいにすれば、病気を予防し、
その血液をきれいにするためには、
そのためなのである。そこで、もし私が「
「それは、人間の体の自然性を目覚めさせてくれる食事のこと」
と答えるだろう。
モノ自体が自然であるからといって必ずしも自然食とはいえない。
また、肉、牛乳、卵など、
我々の腸内には、
つまり体の自然性をそこなうものだから、
このように、食物の良し悪しを考える場合には、いつでも
「その食物が体の中に入ってから、どのように運命づけられるか」
という立場で、判断をする必要がある。そうではなく、
の違った結論が引き出されたり、
では、
それは、穀菜中心食である。
人間という生き物は、もともと草食性(そのうちに穀菜食)
その証拠は消化器官にはっきりと現れていて、
門歯が発達している。
よって造血、解毒、排泄などの機能もすべて正常化し、
■浄血健康法の原理
周囲を見渡してみると、いかに多くの人々が、
血管?心臓病、ガン、アレルギー疾患および精神病などいわゆる「
マチ、糖尿病や結核などの「慢性病」、
たくなるほどだ。残りは、まだ発病していない予備軍??????
それは現代の機械文明、特にその過保護的側面によって、
こと、それに精白食品(白米、白砂糖など)
このように問題が放置され、
「健康の原理」が存在していない??????ということが、
西欧医学は、
ては確かに成功を収めてきた。しかし、
方法も、全く研究されてこなかった。
だからこそ、「日進月歩に医学」といわれながら、
ないのである。もし、西欧医学が「健康の原理」
放棄されたであろうし、現代栄養学からは「動物蛋白中心主義」
たはずである。私が長年にわたって提唱してきた「自然医学」は、
一言で言えば「浄血健康法」である。
その理論と実際については、
月間『自然医学』を発行し、会員の参考に供しているので、
概要を述べるに止めておこう。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
月間『自然医学』
<資料請求>
http://command-ex.com/L3629/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
我々が健康を保ち続けるためには、
らない。すなわち病気を治す手段としては、
えば精神療法、運動療法、食事療法、それにハリ、キュウ、指圧、
どによって、体の自然治癒力を増強させることが主眼となる。
そもそも、ほとんどすべての病気は、
?不良食物とくに肉類が腸内で腐敗して、腐敗産物(硫化水素、
など)や腐敗毒素および病原ビールスを産出し、
?それらが血液に吸収されて、血液を汚染し、
?
という三段階を経て、発病するものだ。
したがって、病気の治療には、腸内の腐敗を防ぎ、
また、病気の予防にも、
■『自然食』運動の推進と効用
現代医学が登場するまでは、洋の東西を問わず、いずこの国、
た民間療法が、医術の主流を成していた。
そのうち野草や薬草の利用、食事法などの民間療法には、
ある。病気が激増し、現代医学、
る現在、野草?薬草、日常食品による食事療法の再発掘?
なるまい。
このように考え、これから脚光を浴びるであろう「自然医学」
を研究してきた。もちろん、
また、体質との相性の上で、ある場合には、
より効果的??????という場合もある。
さて、20数年来、私どもが「自然医学」
今日的性格を有するものである。そのため、私どもは、
まず第一に、的確な自然食療法によって、
薬物療法のような危険性はなく、しかも根治が可能である。
前述した食物生理学や発病のカラクリを理解すれば、
るはずである。
第二に、公害対策としても、
ある種の食物がもっている特別な薬効成分の力を借りて、
選択的に排除することも可能である。
すでに、いくつかの事実が判明しているものの、
今後新しい発見が期待できよう。
そして、第三に、私どもの提唱する自然食運動は、
もあることを、指摘しておかねばならない。
また今後人口が増え、
量的に解決できないとすれば、食物の質や「食べ方」
つまり無駄な畜産物(肉類)などの二次製品をやめ、
そして穀物の精白を禁止し、未精白穀物(玄米や黒パン)
問題は解決できる、という計算になる。また、
ある。
(了)