ヒカリ療法について、オンコロのメールから

≪コラム≫
 
オンコロの患者さん対応しております中山です。
 
オンコロへは、ほぼ毎日、今話題の光免疫療法の問い合わせがあります。
その内容を中山なりに書かせてもらいますので、宜しければご参考にしてください。
 
書かせてもらうのは以下の1~4です。
 
1.どのがん種に対する治験があるの?
 
2.医学的応用可能な標的がないといけない。
 
3.光を安全に当てられるところにがんがないといけない。
 
4.光免疫療法の治験はどこでやってるの?
 
では、簡単ですが詳しく書かせてもらいます。
 
1.どのがん種の人が治験の適応なの?
 
→現在治験を実施しているのは、頭頸部がん及び食道がんです。その他のがん種に関しては調べる限り情報はございません。
 
2.医学的応用可能な標的がないといけない。
 
→光免疫療法の効果を発揮するには、がんに言わば目印をつける必要があります。
その目印をつける工程に必要なのが、タンパク発現や遺伝子異常などです。
現在はEGFR発現がある患者さん対象に治験が進んでいます。
 
 
なぜなら、光免疫療法に使用する光吸収体という分子はEGFR抗体であるアービタックスという抗体医薬に結合しているためです。
 
3.光を安全に当てられるところにがんがないといけない。
 
光免疫療法の治療歴手段として光をがんに直接当てる必要があります。
そのため、比較的光を当てやすい頭頸部がん、食道がんで治験が実施されています。
 
肺がんはどうですか?と多く問合せを受けますが、何とも言えません。
 
肺の内部にがんがあった場合、光が届ける手段がなかったり、肺はデリケートなため安全性面でどうなのかわからないのです。
 
4.光免疫療法の治験はどこでやってるの?
 
→調べる限り以下3施設の情報を見つけました。
 
 
宮城県立がんセンター(準備中と記載)
 
久留米大学病院(準備中?)・・・正式な記載がないため詳細不明
 
その他施設は調べる限り見つかりませんでした。
 
以上になります。
 
オンコロにおいても、この光免疫療法は、注目すべき治療法だと思っています。
 
だからこそ、注意して情報を伝えなければいけない治療法だと考えています。
 
光免疫療法について今後もオンコロは取り上げて参りますので、
今後ともよろしくお願いいたします。
 
 
中山 裕樹