枝廣淳子さんのメールから
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Enviro-News from Junko Edahiro
No. 2664 (2018.12.16)
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今日の朝日新聞(東京、大阪、名古屋版)に広告が出ていますが、
東洋経済の考え方・
した。
日経新聞では14日付に広告が掲載されており、朝日新聞の九州・
17日に広告が出ます。
『ぶれない軸をつくる東洋思想の力』 (光文社新書) 864円
田口佳史・ 枝廣淳子 (著)
https://amzn.to/2DTHllb
先日出版された『人生のピークを90代に持っていく!』と同様、
ていた企画ですが、
東洋思想や中国古典は、
書籍もたくさん出ています。私は、
「これは、現役で働いている人たちはもちろん、子どもから若者、
退職後の方々の人生の役に立つ!」と思い、人生論として、
南として、ぜひ伝えたい!と思うようになりました。
中国古典の第一人者である田口佳史先生に何度もお話をうかがって
りあげた1冊です。
ぜひご一読いただきたく、「はじめに」と「目次」
~~~~~~~~~~~~~~ここから引用~~~~~~~~~~
はじめに
「いけいけドンドン」の時代が終わり、これまで「絶対」
揺らいでいる。何か大事なものを失ったのではないか、
ではないかとの漠とした不安が頭をもたげては、
している毎日──。
この混迷の時代に、どうすれば、「今日もいい一日だった」と、
分らしい人生を生きていけるのだろうか?──とまどい、
いる。
日本の子どもたちは幸せなのだろうか? 価値観が多様化した社会の中で、子ど
もたちをどのように育てればよいのだろうか? 日本の将来を切り拓いていく力
を持った子どもたちが育っているのだろうか? 幸せで力のある人間に育てる方
法がわからず、他人との比較や学校の成績といった狭い視野で、
人生の芽を摘んでしまっている親も多いのではないか。
子ども時代を人生の「春」とすれば、「夏」は、20代~
生でも最もエネルギーに満ち満ちているこの時期、「
置いた上で、どのように自己を鍛錬し、
そして、40代後半から50代の「秋」。人生100年時代には、
あと50年生きていくことになる。
はどうしたらよいのか。
「冬」、60代~70代以降。
と向き合っていくことができるのか。
混迷の時代に、まわりの要望や時流に翻弄されることなく、
く人生を歩んでいくためには、自分なりの確固たる「軸」や「芯」
東洋思想は、そのような「軸」や「芯」を形成していく上で、
刺激となり、教えとなる。
東洋思想とは、儒教や道教をはじめとする中国哲学やインド哲学、
アジアで生まれた思想だ。スティーブ・
知られている。また、
をベースとしたトレーニングが盛んになっている。
打開する可能性を東洋思想に求める人が増えてきているのだ。
には私たちの生き方の行き詰まりをも打開してくれる力がある。
環境やエネルギー問題、
れるかもしれない。
私が環境問題に取り組み始めたのは、20年以上も前のことだ。
性……と次々と地球環境問題が姿を現す状況に、「こうした〝
『根本的な問題』の〝症状〟のひとつだ。
るのは、
ないか。幸せとは何か、
る経済や社会とはどういうものかを考えずして、
ない」と思い至り、2011年に幸せ経済社会研究所を設立し、
「あるべき経済や社会の姿とはどのようなものか」
どう生きるべきか」を考えることにもつながる。
7年前から東洋思想の第一人者・
この時代を幸せに生きていく知恵と真に持続可能な社会を築くため
こにある! という確かな手応えを感じつつ、勉強を重ねている。
本書は、
年時代を幸せに生きる糧に」と一緒に編み上げたものである。
子ども時代は子ども時代の、青年期は青年期の、
多くの人々が人生の長い時間を過ごすことになる老成期には老成期
かな可能性がある。人生の春夏秋冬を、
東洋思想から得られるものは何か? その生き様と先生の語る東洋思想の真髄
は誰にとっても有用な手引きとなると信じている。
東洋思想・中国古典は、これまで、
ダー向けに説かれることが多く、「それだけではもったいない」
若者や子育て中の親、企業人や主婦、高齢者など、
この混迷と混乱の時代を、
トがいっぱいあるからだ。
「芯」の形成の一助となることを心から願っている。
田口先生はよく、「愉快な人生」と言われる。そう、
きたら、本当に幸せだろう。しかし、世の中は厳しく、
的な「愉快な瞬間」はあっても、「愉快な人生」なんてあるのか、
いかもしれない。でも本書を読んでいただければ、
の後の愉快な人生」をつくり出すことができるのだ! と思っていただけると思
う。
しなやかに強く、軽やかに幸せな人生、
んでいただけたら、著者としてこれ以上うれしいことはない。
<目次>
はじめに
第1章 「春」──幸せな子どもの育ち方
愉快な人生の土台をつくる/「教える」とは「引っ張り出す」
「義愛」/慈愛と義愛から四端、そして四徳へ/
/本がいらない、共鳴感/江戸時代の三位一体型教育/
の教育の最初は「清掃・応対・進退」/清掃──三つの効用/
行」と「徳」──江戸時代の教育の背景にある人生観
悩んだら、田口先生に聞いてみよう(1)
第2章 「夏」──青年期の自分の育て方
人間にはアクセルとブレーキが必要/「五欲」と「禽獣」/
の一人になれたのか?/アクセルとブレーキの判断基準は「調和」
和」と易の「ライフサイクル」の調和が鍵/人間的成長とは、
取れるようになること/宇宙の秩序の読み取り方/人間を磨く──
味/自己を鍛える! 「立腰」「慎独」「克己」の効果とコツ/立腰/慎独/克
己/精神の鍛え方──内面を見続ける/自反内省/
/生きること自体が修行/外側にあるものは内側・心の産物/「
面を見つめる──自分の体験/生死の境をさまよう重傷/
に起業/食えないからやるしかない/思考能力の鍵は、「根源、
セカンド能力のところでファースト能力を発揮する──就職のコツ
悩んだら、田口先生に聞いてみよう(2)
第3章 「秋」──人生の陰と陽を生きる成年期
人生の陰と陽の生き方/陰のときは「しめた」と思え/
の悩みに悩んだ三〇代、四〇代/会社を畳む決断/一〇〇%
法/「精通する」という感覚を得る/「嫌なことよ、来い」/
心にある/ポジティブ思考との違い/「
と思え」──事上磨錬/幸せとは本人の心次第/
はシナリオだ/未達はありえない/「道」は田舎の母のようなもの
悩んだら、田口先生に聞いてみよう(3)
第4章 「冬」──人生の終章の生き方
「自分には能力も経験もない」という前に/
季の入る生き方、入らない生き方/「動じない」人間になる/
自分のメッセージを作っていく/古典は体験の整理に役立つ/「
ていくこと」/『老子』の「生死論」との出合い
悩んだら、田口先生に聞いてみよう(4)
終章 現代を生きるための東洋思想
ぶれずに柔軟な「東洋思考」とは/
現在、私たちが直面している諸問題の根源/「
共有する/東洋と西洋の知の融合をめざして/
長一辺倒では、陰陽にならない/立派な人間になることの意味/
ているかどうか/心の満足のための産業とは?/人格について/
ることを学ぶ/技術に精神はあるか?/国家を考える/
の歴史しかない国家/国民国家のマイナス面が噴出する時代/
王道論の政治/本当の意味での「国民国家」/
あとがき(田口先生)
~~~~~~~~~~~~~~引用ここまで~~~~~~~~~~
私なりの問題意識・視点で中国古典を読んでいると、
くわくしてきます。たとえば、
組みが、「書経」や「孟子」にも出ているのです! 「持続可能性」の要諦をず
ばりと伝える物語もあります。そのうち、「
書きたいなあと思っています(^^;
20代の頃から、中国古典・東洋思想に惹かれるものを感じ、「
勉強したい」と思っていました。
で実際に勉強を始めて、「魂が悦ぶとはこういうことか」
で、「子育てや生き方に悩んでいる人たち、
人たちに少しでも伝えたい!」と思うようになりました。
その思いが叶って、本当にうれしいです。自分なりの「
生」の参考になれば幸せです。
『ぶれない軸をつくる東洋思想の力』 (光文社新書)
田口佳史 (著), 枝廣淳子 (著)
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「幸せ経済社会研究所」~幸せと経済と社会との関係を見つめ直す
http://www.ishes.org/