白鳥一彦さんのメールから

━■健康談話■━

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 森下敬一
『食べもの健康法』から引用

<資料請求>
http://command-ex.com/L3629/s2263/91201

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

森下敬一 『食べもの健康法』

●どくだみ

どくだみというと、生葉を外用することはよく知られて
いるけれど、食べれば、体質改善に大いに役立つことは
あまり知られていない。

どくだみという名前は、毒を溜める働きがある所から付
けられたという説もあるとおり、めざましい解毒作用を
持っている。
胎毒下しの妙薬として、昔から珍重されているのもその
為だ。ちなみに胎毒とは子どもが母体内で受けた毒素の
意味で、乳幼児がアレルギー体質で、湿疹ができやすい
場合を指す。
多方面にわたるどくだみの薬効は、いずれも解毒作用が
土台になっていると考えてもよいものである。

どくだみは特異臭を持っているけれど、高温加熱すると
消えてしまう。
天ぷらにするのが一番いいようだ。
独特の軟らかい口当たりがあっておいしい。
また、乾燥した葉茎を煎じてお茶代わりに飲むことによ
っても、同様の効用が得られる。このどくだみ茶も中々
味の良いものだ。

どくだみは、まず第一に、動脈の老化を防止する。
どくだみにはルチン用の物質が含まれて入れ、毛細血管
を丈夫にする作用があるからだ。
どくだみを常用していると、動脈硬化や高血圧の予防に
役立つ。

どくだみにはすぐれたり尿作用もある。
そのため、むくみ、膀胱炎、冷え性に有効だ。
濃く煎じたものを、毎日お茶代わりにどんどん飲んで、
淋病や梅毒を治した人もいる。この効用についてはクレ
ームをつける専門家もいるけれど、原理的に考えれば、
奏功するというほうに軍配は上がる。
性病になるのも、もとをただせば体質が悪いからで、
浄血を行えば快方に向かうはず。
その意味で解毒・浄血の著しいどくだみは、試して見る
価値を持っている。

同じく、緩下作用もめざましい。
便秘は血液を汚す最大の原因で、すべての慢性病のモト
だから早く治してしまわなければならない。

どくだみがニキビに卓効をあらわすのは、いわば胎毒下
ろしの思春期版といったところ。
“青春のシンボル”などというと、あたかも肉体的若さ
を象徴するもののように思われがちだが、それは完全な
錯覚。ホルモン分泌のアンバランスに加えて、血液の汚
れがあるのが原因だ。
甘い物、肉食を極力控え、どくだみを活用すれば、必ず
きれいな肌によみがえる。
どくだみはメラニン色素の代謝も促すので、色黒の悩み
も同時に解消されよう。

さて、最も伝統的療法である、生葉の汁を塗ることが、
なぜ威力をあらわすかというと、あの特異臭の成分中に
糸状菌や、ブドウ球菌などの病的細菌の働きを阻止する
因子が含まれているからだ。そのため、カミソリ負け、
絆創膏かぶれ、クツずれ、湿疹、あせもなどに有効だ。

また、蓄膿症には、どくだみ茶を飲む一方、生葉を塩で
もんでクルクル巻いたものを片方ずつ鼻孔にさし入れる。
これを1日3回ぐらいずつやっていると、膿状の鼻汁が
早く出て、卓効が得られる。

    (了)