田中優のメールから
田中優の“持続する志”
優さんメルマガ 第654号
2018.5.23発行
http://www.mag2.com/m/
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Contents
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1.『 第六、第七の栄養素 』
2. 公式web shopに登場! 『 南スーダンへのPKO派遣 』
3.「公聴会は海洋放出の地ならしか 福島第1トリチウム水処理」
4.「ハイラックスが兵器に!?」
5.「グリーンピース、「
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□◆ 田中 優 より ◇■□
『 第六、第七の栄養素 』
▼新たな栄養素
人間の摂取しなくちゃいけない「五大栄養素」というのがある。「
脂質、炭水化物、無機質、ビタミン」の5種類だ。
うとそうでもない。6番目に大事だとされたのが「食物繊維」だ。
腸内の微生物を健全な状態にしておくことができないからだ。
そして今、
ケミカル(ファイトケミカル)」だ。「フィト」は植物の意味で、
学物質ということになる。番号だけで見ると簡単だが、
は革命的な考え方の違いがある。それについて書かれた本が「
が細菌」という本だ。原題は「10%ヒューマン」になっている。
私たちが自分と感じているのは自分の体を組成する60兆個もの細
ろうが、
腸内だけでも100兆の微生物がいて、
▼バイキンマンの時代
20世紀までの最も大きな健康への脅威は感染症だった。
レラ、赤痢、そうしたものに感染して命を落とすことが多かった。
的な「抗生物質と予防接種」によって解決した。
ところが21世紀になると、
アトピーやアレルギー、自己免疫型の疾病、自閉症の多発などだ。
たことなのか、
細菌の役割にまでさかのぼっていったのがこの本だ。
感染症の細菌に対して抗生物質が効いたのだが、
てしまう。体内の細菌を皆殺しにしてしまうのだ。
なかった個体は生き残るが、
するとその微生物が担っていた機能は失われる。
アレルギー、自己免疫型の疾病、
いたのではないかという考えにたどり着く。
れが実証されていく。
ある死に至るほど深刻な消化器疾患の難病に対して、
回復した。移植した健全な糞便が腸内に細菌のコロニーを作り、
れるようになったのだ。
細菌のバランスを保ち続けたなければならない。
食物摂取の協力が必要になる。
人類は必要に迫られて抗生物質を開発した。
しかし抗生物質はバイキンマン以外も皆殺ししてしまう。
にどうやら21世紀病とも言える自己免疫型の疾患を起こさせない
菌類がいたようだ。
だ。今や過剰な抗生物質や殺菌・抗菌・
大切なバイキンマン以外の細菌まで巻き添えにされているのだ。
ある細菌にしか効かず、
与されるのだ。
▼21世紀病の対策
単なる偶然だが、私は以前にリン・マルグレスの書いた「
読んでいた。そこでは「細胞内共生説」が書かれている。
あるミトコンドリアが、外部にいた生物を細胞内に取り入れ、
ったことが書かれている。それに比べれば、
共生することぐらい簡単に理解できる。
独立していられるのだから。
その体内・体表面の共生細菌(常在菌)が、
いたとしても不思議ではない。その中の腸内細菌は、
在していた。食物繊維を吸収できるように分解していた。
皆殺しにしないように気を配り、
い。食物繊維は細菌群を元気にすると共に、
のだ。
今では糞便移植のための非営利組織があり、
も続けられている。
逆に言えば私たちは人間として単独で生きているわけではない。
共存することで成り立っているのだ。
体内の細菌の多様性を下げてしまう毒物は摂らない方がいい。
遺伝子組み換え作物は、撒いても枯れない遺伝子と、
除草剤がセットで使われる。除草剤は「グリホサート」
カの密集した環境で畜産をするための「抗生物質」
ということは多くの場合、アメリカ産の肉類を食べると、
う抗生物質も摂取することになる。それはあなたの体の中で、
えていた細菌を皆殺しするのだ。
もしかしたら第七の「フィトケミカル」
れない。植物を中心に食べていたとみられる人間が、外側にある「
質」を利用せずにいたとは思えないからだ。
にした免疫力になっているかもしれない。
出産・授乳の時点で、母親は「必要な細菌のセット一式」
トしている。ところが世界では、必要もなしに「
する人たちも少なくない。
するあまり、必要不可欠な友人を失わない方がいい。
私たちを形作っている90%を占める細菌と、
れば私たちは21世紀病を克服し、
生物学的にも、私たちは孤立した存在ではないのだ。
(川崎市職員労働組合様へ寄稿したものを、
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